秋の夜、秋のお酒たちを飲み比べ

お猪口のイメージ写真

あっという間に秋のお酒が出回る時期になりました。
普段は1本のお酒をちびちびと飲んでいくのですが、先週末は4連休ということもあり、飲み比べをしてみようと何本かお酒を用意してみました。

秋酒ではない番外ものもありますが、今回のお酒はこの4本。
秋のお酒で飲み比べを!とイメージしたものの、なぜか秋色の少ないラベルたちに。

  • 「大嶺3粒 生詰ひやおろし 山田錦」(大嶺酒造株式会社)
  • 「上喜元 純米大吟醸 be after」(酒田酒造株式会社)
  • 「屋守 純米無調整」(豊島屋酒造株式会社)
  • 「荷札酒 無濾過生原酒 純米大吟醸」(加茂錦酒造株式会社)※生原酒(番外編)
飲み比べたお酒の瓶4本
(左から:屋守、荷札酒、上喜元be after、大嶺3粒)

普段は1種類ずつ飲んでいくことが多いのですが、こうして複数のお酒を一度に飲み比べてみるとその違いが際立って感じられて、お酒の美味しさと面白みをあらためて実感できるのが飲み比べの楽しいところだと再認識!

味わいは、秋ならでは?

夏を越して、どのお酒も強い苦味や角張ったところのない味わい。
ではさっそく、それぞれ飲んでみた印象を少しずつ。

「大嶺3粒 生詰ひやおろし 山田錦」(大嶺酒造株式会社)
アルコール度数も少し低めのOhmine。
やさしく品がある味わいは、存外にすっきり軽やか。誠実さと陽気さも感じさせてくれる“楽しい”一本。

「上喜元 純米大吟醸 be after」(酒田酒造株式会社)
この中で唯一のブレンドの日本酒。アフターコロナへ新たなスタートをきる人たちへ、日本酒を少しでも楽しんでもらいたいとの思いを込めて企画されたお酒だそうです。
上品で繊細な、強すぎない酸味がいいアクセント。企画のとおり、日本酒らしさも楽しめてワクワクできそうな一本。

「屋守 純米無調整」(豊島屋酒造株式会社)
4本の中で一番しっかりした強い味わい。
ストレートで意志の強さを感じさせる味わいながら、繊細な日本酒らしさも感じられる一本。ぬる燗もよさそう。

「荷札酒 無濾過生原酒 純米大吟醸」(加茂錦酒造株式会社)※番外編
個性的なラベルのイメージを裏切らない、独特の甘酸っぱさが印象的。生原酒ならではのフレッシュさと力強さ。
社交的だけどどこか勝ち気な一面をもっていそうな、蔵元さんの自信が感じられる味わい。

初秋のお酒のお供には、秋の味覚のきのこのお料理や、旬の名残りのお野菜をさっと焼いたり。少し酸味のあるお酒には、クリームチーズと塩昆布のカンタンおつまみなども相性が良さそうです。

秋の味覚キノコの料理
旬の名残の野菜の料理

季節の移り変わりとともに

思えばこのお酒たちは、去年の冬に仕込まれて、この春先に搾られひと夏を越してきたもの。そして来年のお酒の季節ももうすぐそこ。
過ぎてしまうと、時間の進むのはなんと早いこと。

今年の冬や春の頃はこれまで想像していなかったようなこともたくさんありましたが、来年の春はどんな春をむかえているのでしょうか。
楽しく食事をしたりお酒を酌み交わせる家族や仲間との時間があることはありがたいことだなあと思います。

いつも楽しくを忘れずに。
そんな時間のお供をしてくれるお酒にも感謝して、今晩もカンパイ!

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