2022年・寅年まであと少し

トラの置物の写真

いよいよ今年も残すところあと半月ほどとなりました。
来年2022年の干支は寅。

今年は新型コロナの影響で気楽に集まったりすることもままならない一年でしたが、来年はどんな年になるでしょうか。“トラ” の威力で、元気の出る年になればと期待しています。

“トラ” に関連のあるお酒はいくつもありますが、今回は、その中から5つご紹介します。
年末年始のお供のご参考にぜひ。

トラの名のつくお酒

◾️越乃景虎(諸橋酒造)

越後の “トラ”、「越乃景虎」は、新潟県長岡市にある弘化4年(1847年)創業の老舗の酒蔵がつくるお酒です。青年期を長岡(旧栃尾市)で過ごした戦国武将 上杉謙信の当時の元服名「長尾景虎」から名付けられたそうです。栃尾には、今でも景虎ゆかりのものが数多く残されているとのこと。

淡麗で、“辛口でありながら辛さを感じさせない” という「越乃景虎」。
豪雪で知られる冬の厳しさ、全国名水百選にも選ばれた湧水、越後杜氏の技術と蔵人の努力によりつくられているお酒。武将の名前にふさわしい味わいを楽しめそうです。

<諸橋酒造のサイト>
http://www.morohashi-shuzo.co.jp/

◾️安芸虎(有光酒造場)

土佐の “トラ”、「安芸虎」を醸造する有光酒造場は、高知県安芸市にあります。明治36年(1903年)創業、手づくり・少量生産で、昔ながらの酒槽搾りで酒づくりをしている酒蔵です。鮎がおいしいことで有名な清流 赤野川水系の水は柔らかな味で、辛口の傾向がある土佐でありながら、柔らかく、丸く、やさしいお酒が醸されるそうです。

「安芸虎 純米」は、2021年度 全米日本酒歓評会 純米の部で<金賞>を、令和3年度 四国清酒鑑評会 燗酒の部で<優等賞>を受賞。虎のイラストのラベルもチャーミングで、お正月のおうち飲みにもピッタリ!?

<有光酒造場のサイト>
http://ww8.tiki.ne.jp/~akano/

<有光酒造場のFacebookページ>
https://www.facebook.com/%E6%9C%89%E5%85%89%E9%85%92%E9%80%A0%E5%A0%B4-204877712960442/

トラの名のつく酒蔵さん

◾️千代寿虎屋

千代寿虎屋は、山形県寒河江市にある大正11年(1922年)創業の酒蔵です。「千代寿」「虎屋の虎乃子」などの銘柄のお酒をつくっています。草履表の生産減少とともに姿を消した米「豊国」を、酒米として復活させた酒蔵でもあります。「豊国」は、酒造好適米「亀の尾」に匹敵するとも言われているそうです。

以前、千代寿虎屋さんを見学させていただいた時に驚いたのは、そのトラ愛!
ヤブタ式圧搾機やタンク、精米機まで、タイガーカラーの黄色に塗り替えられていて、驚きました。トラへの思い入れの強さは人一倍の蔵元。ラベルの虎の顔も勇ましい姿です。

千代寿虎屋 正面
立派な看板と杉玉が出迎えてくれる千代寿虎屋
黄色に塗られた精米機
精米機も黄色です!
酒蔵内の黄色に塗られたタンクなど
トラ愛あふれる黄色い機材が並ぶ酒蔵内

<千代寿虎屋のサイト>
http://www.chiyokotobuki.com/

◾️金虎酒造

愛知県名古屋市の金虎酒造は、弘化2年(1845年)創業、名古屋の数少ない酒蔵として地元に愛されている酒蔵です。屋号の「金虎」は名古屋城名物の金鯱と三代目善兵衛氏が寅年であったことに由来しているのだそう。

代々、越後流を基本とした淡麗で吞み口の良い酒造りを行ってきたそうですが、名古屋の風土とともに、呑みやすさを保ちつつも味の広がりが感じられるお酒になっているとのこと。

銘柄には、蔵の名前と同じ「金虎」、酒づくりへのこだわりをさらに強めた「虎変」のブランドがあります。“金の虎” とは名前もおめでたく、お正月にも幸先のよさそうなお酒です。

<金虎酒造のサイト>
https://kintora.jp/

寅年のお酒のブレンド酒

◾️達磨正宗 寅年限定ブレンド(白木恒助商店)

最後にご紹介するのは、熟成古酒も扱っている白木恒助商店。天保6年(1835年)創業の岐阜市にある酒蔵です。昭和40年代から古酒造りに取り組み始めたとのこと。
熟成させるにつれて深い黄金色になり、ブランデーのようにも見える熟成古酒は、通常の日本酒とはまた違う、味わいの深さとコクが楽しめます。

「達磨正宗」には3年・5年・10年・20年の熟成古酒がありますが、毎年、お正月に向け、干支の年の古酒をブレンドした限定のお酒が出されています。ラベルも、いつもの達磨さんが干支の柄になり、なんともいえない面白みのあるラベルとなっています。

2022年 寅年のお酒は、寅年のお酒4種類(昭和49年・61年・平成10年・平成22年)をブレンドしているそうです(※それ以外のお酒もブレンドされています)。
いろんなトラ年をブレンドした古酒。年月を重ねたお酒で新しい年を祝うのも素敵な楽しみ方では?

達磨正宗 寅年限定ラベル
干支のトラ柄になった限定ラベル

<白木恒助商店のサイト>
https://www.daruma-masamune.co.jp/

<達磨正宗 寅年限定ブレンドに関する白木恒助商店のブログ>
https://www.daruma-masamune.co.jp/ct/blog/4096/

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“トラ” に関係するお酒について、ご紹介しました。
お正月に飲んでみたい、興味のありそうなお酒はありましたでしょうか?
来年がよりよい一年になりますように。

いつも楽しくWakuWakuを忘れずに。
そんな時間のお供をしてくれるお酒にも感謝して、今晩もカンパイ!!

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